リースバックとは
売却しても住み続けられる、持ち家資産の新たな活用方法です。
不動産という資産は、いざというときには売却して大きな資金に変えることができます。
しかし所有している不動産が自宅である場合、売ってしまってはその住み慣れた家を出てゆかなければなりません。ご自宅の取得する際には当然終の棲家として考えてこられた方々も、とても多いと思います。
そもそもご自宅である住宅、住居とは時代の変化や、さまざまな価値観の変化によってそれぞれ必要とされる内容が変化し、それにともなって住宅の形態が変化を続けるものである。居住するということはその家族や、人がその生活の根幹をなすものであり、長年にわたり居住、生活をした地域やその場所、その家屋をもとより簡単に移転したりできるものではありません。ミクストコミュニティーという日本らしく、同じコミュニティの中に老若男女がともに暮らす街として長期間にわたり形成がなされています。
しかしながら長い人生、とくにこれからは健康寿命で長くご長寿の時代であって、老後になりもしかすると老後生活資金などが潤沢とはならないという中、何となくの不安もたくさん起きています。通院、入院、施設入所、親の介護、子や孫への支援、住宅ローンが残っている、財産管理、遺言などなどきりがないほどの予期せぬ事態が起こってもおかしくなく、こうしたさまざまな問題を一気に解決することが出来るかもしれないというのが、リースバックという方法でもあるのです。
自宅である家、その不動産を売却しその資金を手にします、その不動産を買ってもらった買主との間で同時にリース契約を結ぶことにより、ご自宅である家を 賃貸してもらい、そのまま住み続けられる。売りたいけれど、そのまま住みたいといった方々にとってとても好都合な仕組みです。
いざ家を売って、また新しい家を買う、借りる、引っ越しするなどとても大きな労力、エネルギーや情報収集、資金のやりくり等々がさらなる知識も必要とされます。リースバックであれば条件によっては一度売却をしても、その住み慣れた家を再度取得することもできるため、家族にご自宅を最終的に残すこともでき、子や孫、親族などに残してゆくこともできるという仕組みです。
現在国交省により既存住宅の流通市場の活性化、空家利活用、住宅金融市場動向等の把握及び2030年における国民の住生活・住宅市場の展望等、超高齢化・人口減など社会や世帯構造が大きく変容することが想定される中で、今後の住宅政策の方向性を幅広に検討する調査を行っています。これはまさしくこれらの時代に住宅を通した特に高齢世帯の、幸せな住環境IoT技術、スマートウェルネス、福祉拠点制度など)を可能な限り導入した設計図を引こうとしているところです。
また国交省によりこのリースバックという新しい手法に関する、ガイドラインを策定する予定であると発表されたのち、令和2年1月10日には国土交通省住宅局住宅政策課の委託により「リースバック事業(主に住宅を対象とするリースバックの手法を用いた不動産・金融事業)に関する最新動向等に関するアンケート調査」が実際に実施されました。このようにリースバックがいよいよ本格的に皆様が、これからの充実した幸福な生活を支える重要な社会の仕組みの一つとして期待されております。